象と空

に~日常語でいきましょう


冬支度穴には未来ありますか

義援金今朝は寒いからまけといて

春を待つイオン発生器抱えてる

掲出の俳句の共通項は私たちが日常使っている言葉をそのまま俳句にしているところ。俳句独特の言葉や文語的な難しい言葉は入っていない。
いちばん最初の句は「未来ありますか」と普通に問いかけ。
真ん中の句は「まけといて」と関西弁になっている。
最後の句は「抱えてる」で、本来なら「抱えている」。
日常語なのでどの句も親しみやすさが出てきている。
別の項で話題にするつもりだが、カタカナ、英語なども自由に使っていい。俳句はもともと庶民の文学。和歌、短歌のように雅語に拘ることもない。(最近の短歌はかなり日常的なものが増えましたが)。
ただ、日常語が連なると、事象の報告になってしまう危険がある。詩性をちょっとアタマに置いてみたい。
日常語を使う名人は池田澄子さん。
  じゃんけんで負けて蛍に生まれたの     
  
  青い薔薇あげましょ絶望はご自由に
            

2つとも私の愛唱句。「生まれたの」という口語体。
「絶望」という詩語に遠いような言葉をさらりと口語体にして詩にしている。こんな風に詠たわれると、人生の深刻さも吹っ飛んで元気が出てくる。                  
余談だが、池田澄子さんには
前へススメ前へススミテ還ラザル

こんな非常にシニカルな作品もある。
戦争中の小学生国語の「ススメ、ススメ、ヘイタイ、ススメ」を踏んでいて、
池田さんの気持ちが伝わってくる。
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